ゲームキューブ

任天堂が平成13年(2001)に発売した家庭用ゲーム機。
ニンテンドー64の後継として発売された第6世代の据置型ゲーム機
PlayStation2Xboxなどが競合機種に当たります。
開発コードネームは「Dolphin(ドルフィン)」。
キューブ(立方体)という名前の通りに、本体が立方体のような形をしていたのですが見た目にもかなり新鮮で2002年度のグッドデザイン賞も受賞。
公式サイトによれば、本機は開発が難しかったニンテンドウ64の反省を踏まえて“クリエイターにフレンドリーなマシン”をコンセプトに作られています。
米国IBM社のPower PCを改良したCPUと、任天堂のゲーム機では初のソフトに8センチの光ディスクを採用。
本体には4台のコントローラーを接続できるほか、メモリーカードスロットなどを搭載しています。
バイオレットが発売された後、オレンジやブラックなど全4種類のカラーバリエーションが展開されました。

 

地味に優れた性能を誇った

ゲームキューブコントローラーは20年経ったいまでも利用者が非常に多く、とくに『スマブラ』ユーザーに愛用されている模様。

後に発売されたWiiでも使用できたほか、現行機にあたるNintendo Switchでは別売りの「コントローラ接続タップ」を購入することで、ゲームキューブ本体にセットになっているコントローラーを用いて対応するゲームをプレイできます。

Nintendo Switchの『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』用として、ゲームキューブコントローラー“スマブラブラック”が発売されたほど。
また、“GBAケーブル”を使ってゲームボーイアドバンス本体をゲームキューブと繋いで連動させる仕組みもあり、この2機種をつなぐことで新しい遊びのスタイルを生み出しました。
発売されたソフト本数はPS2に遠く及ばないものの、ゲームキューブは重要なタイトルの数々が登場したゲーム機で数多くの名作を生み出しています。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、『どうぶつの森+』、『スーパーマリオ サンシャイン』、『ゼルダの伝説 風のタクト』、『カービィのエアライド』、『ペーパーマリオRPG』、『ピクミン』、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』などキラ星のごとく。

GC本体の製造やGC専用ソフトのリリースは2006年末で終了しましたが、Wiiでは互換性が保たれているためGCソフトが遊べます(ただし、GC専用コントローラ必須。記録にはメモリーカードも必要)。

 

悲劇のハード

ハードとしての完成度は高かったものの、ライバル機であるPS2に発売日で大きく遅れをとってしまったこと、DVDプレーヤーとして使えないこと(パナソニックの姉妹品は可能)、NINTENDO64との互換性を持っていなかったことなどため、最終的な出荷数は2174万台。
任天堂が発売した家庭用ゲームの機中でも、かなり苦戦したハードだったのです。
PS2と性能面で似ているため、サードパーティが発売するソフトはPS2との重複タイトルが多かったです。
また、セガは自社ハードの撤退を受けて、ドリームキャスト向けに作られたタイトルの一部をGC用に移植して発売していました。
海外ではPS2のみならず、マイクロソフトのXboxにも敗北を喫しました。
結果的に、N64の3分の2ほどしか売れない結果に。
本機で起きたユーザーのゲーム離れは、後に次世代機Wiiの開発へと繋がっていき、ここから任天堂の考えが変わっていくのです。

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